Rootlessというバンド

数多出現しているアーティストのほんの一部

芸能界とは甘美なまでの比類なき麻薬だ、そう感じるようになってからどれくらい経っただろうかとつい思いたくなる。幼少時こそ何も知らないからこそ芸能界というものの凄さに魅入られたものですが、ここのところはそういう幼き感情を持たなくなった。言ってしまえば世の中の裏側に潜んでいるものが見えてくるようになり、考え方がより現実的になった証かもしれません。それだけ色々なことを経験してきているからこそ、一般人の多くはテレビというものの凄さと同時に怖さを覚えるものかもしれません。

そんな芸能界だが、今でも若者の多くは芸能界へと進出しようと考えている人は非常に多く、実際に飛び込んだ人も多そうだ。テレビに出演しているようにならずとも、その足元まで来たけれど這い上がれないまま終わってしまう人も何人といます。

ここにもそんなデビュー当時こそレコード会社のプッシュもあって宣伝活動も相まって、それなりに注目度を集めながらも、目に見えた活躍をしないまま解散してしまったバンドだ。『Rootless』と呼ばれる男性バンド、登場したばかりの頃はそれなりに人気もあり、これからの躍進が期待されたバンドでもある。

Rootlessとは

Rootlessバンドが結成したのは今から7年前の2009年頃、当時4名の男性メンバーによって結成されたそのバンドは東京のクラブハウス・ストリートライブなどで順次活動していくことで、その知名度を上げていきました。バンド結成時はそれなりに苦労をしながらも、ファン層を着実に積み上げていくというのはどのバンドでもよくある段階となっています。日本の有名なバンドといえば、GLAYやL'Arc~en~Ciel、若者の間で大人気のSEKAI NO OWARIや別の意味で渦中とも言える人気にあるゲスの極み乙女。なども下積み時代ありきで現在に至っている。

そんなRootlessですが、実のところデビュー前からとある人が話題となっていました。それはボーカルの『野畑慎』さんです、どうして有名なのかというとバンドデビューする前にとあるオーディションに参加して、そこで一時期はあるユニットへの参加するかもしれないという候補段階にまで足を進めていたのです。

EXILEメンバー募集のオーディション

そのオーディションとは『VOCAL BATTLE AUDITION』という、芸能事務所LDHが主催したオーディションで、野畑さんはその記念すべき第1回オーディションに参加していた。もしこのオーディションに合格していたらEXILEのメンバーになっていたかもしれない、そんな人だったのです。ちなみにその時のグランプリに選ばれたのは現メンバーのTAKAHIROさんだ。

残念ながら二次審査まで駒を進められたものの、それより先へはステージを上がることは出来なかったために落選となってしまう。その後も音楽活動をする夢を諦めなかった野畑さんが参加したのが、九段のRootlessだ。またオーディション参加以前から『EXPG』というLDHが運営しているヴォーカル&ダンススクールにも通っていたので、在校生としての参加だったのかもしれませんが、そこは気にするところではないかもしれません。

何はともあれ地道にバンド活動をしていく中で、Rootlessは遂にチャンスを掴み取ることに成功したのです。それは、有名なアニメ作品への主題歌タイアップという話だ。

ONE PIECEとのタイアップ、スタートダッシュとしては

タイアップが決まったデビュー曲『One day』が発売され、オリコン初登場3位という幸先の良いスタートを切ることが出来ました。元々作品の人気も相まってだと思いますが、これから先が期待できるとして関係者一同もバンドの進展を期待していたに違いない。

しかし、その後の活動そのものは決して目立たず、そしてパッとしない物となってしまったとはっきり言っては失礼かも知れないが、本当にその通りな展開になってしまったからだ。またバンドとしても、何があったのかと思いたくなる展開を見せている。

メンバー2名の脱退

実のところ、Rootlessはデビューしてからおよそ6年間は最低でもバンド活動をしていると思われていた。しかしその一方でメジャーデビューしてからというもの、発売したCDはシングル・アルバムを含めて僅か4作品しかリリースしていないのです。これはデビューしたての新人と考えてもおかしいと思う。更にシングルCDもスマッシュヒットを記録したデビュー作から次作のセカンドシングル発売まで、およそ1年近い開きが出ているのも妙だ。

普通なら注目度が集まっている中で最低でも3ヶ月以内には次作を発売しなければ、芸能界ではあっという間に名前を忘れられてしまう。一般人にしてもそうだ、CDなどの活動をきちんとしていなければファンでもない限り、興味関心の持てないバンドの情報など知ることもない。何か事情でもあったのかと思わせる中、それから更に2年後の2013年にそれはあった。

男性4人で結成されていたバンド、その内ギターとベースを担当していたメンバーが共に2013年にて脱退するという事態が起こり、最終的にボーカルとドラムの2人だけが残るという奇っ怪な状況になってしまいます。それからはメンバー2名で細々と活動していたため、メディアに出演してこなかった余波もあってか、名前は既に世間の裏側へと葬り去られてしまった。

最終的に解散へ

メンバーが2名抜けて2名でのバンド活動という状況になっても、Rootlessの状況は変わることはありませんでした。シングルCDが発売することもなければ、メディアでの出演も全く無い。飼い殺しの状態で放逐されていたバンドが行き着いた先、それは解散というバンド活動の終焉へと至る。

ヴォーカルの野畑さんはデビュー当時こそEXILEメンバーになれたかもしれない可能性を有していましたが、最終的に歌手としてデビューを果たしてもやはり成功という輝くステージに立つまでには至らなかった。

別段珍しい話ではない

デビューが決まり、実力があって、所属する会社が大手であっても、売れる人と売れない人とに二分される。言うなれば○○B48のようにアイドルをバイト感覚で楽しめるといったものが話題を呼んだ。ただ芸能活動をする上で時給という考え方をするなら、不当労働行為される可能性が高いのではないかと、そんな憶測を立てる人もいる。

華やかな世界に参入しても、やはりその後の活動が成功を左右する。ただRootlessについて考えるなら所属会社云々以前にバンドそのものに問題があったのかもしれない。

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